石の放射能問題

小野田大治

2012年02月02日 08:44

去る1月16日に福島県で2011年7月に完成した賃貸マンションの1階室内から毎時1マイクロシーベルト以上の放射線量が計測されたことを覚えている方も多いと思います。

その理由として福島第一原発から放出された放射性物質に汚染された材料を使って作ったコンクリートを使用したためとありました。

その原材料に計画的避難区域内の砕石場から排出された砕石を使っており、そのことが報道機関によっては石材と表現されました。
砕石も原石を山から採ってくるという点では変わりませんが、私たちが使う場合、採石場で傷がないか綺麗に洗って確認をします。その後、水を使って石を切ったり磨いたりと加工します。

ホコリを取り除いて水で洗うと言う姿を除染作業として報道されていたと思います。その作業を石屋さんは製品を作る時にすでに行っているのです。ですので、わが社の製品としてある石製品では放射線量は計測されません。

ただし、花崗岩にはジリコンや褐簾石(かつれんせき)・カリ長石が含まれています。これらはわずかながら放射線を発しています。これはごく自然にあるものですから、私たち日本人が太古から浴びている量と言えるでしょう。

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