2012年04月14日

両墓制のお墓

両墓制のお墓ってなんだか知っていますか?

墓地公園などではまず見かけませんが、昔からの裏山に近い墓地などでは遺骨が少し遠方に埋葬されているお墓があり、手前のお参りしやすい所にとお参りするお墓がある墓地があるのです。

仏教の伝来から少しひも解いてみましょう。
インドから中国へ仏教が伝わった時にインドの仏塔「ストゥーバ」と「チャイティヤ」の2種類あり、それも中国へ伝わりました。
ストゥーバ」とはブッタの遺骨の納められたお墓であり「チャイティヤ」はお釈迦様の遺徳を崇拝するための施設として遺骨を納めない施設です。
「ストゥーバ」とは漢字では「卒塔婆」と書き「チャイティヤ」は「支提(しだい)」や「制多(せいた)」と書くのです。
しかし当時の中国ではこのことは理解されず、「チャイティヤ」はお釈迦様の霊魂を祭る「廟」になり「ストゥーバ」は遺骨を納めるお墓となりました。

もう一度もどりますが、両墓制のお墓ってなんでしょう。
基本的にはお参りする所のお墓と、遺骨(遺体)を埋葬してある所のお墓をさすのですが、なんだかインドの仏塔に似ていると思いませんか?先祖の遺徳を崇拝するためのお墓と遺骨を納めたお墓なのです。  
タグ :お墓豊田市


Posted by 小野田大治 at 08:23 │コメントをする・見る(0)お墓について